きのうのラボ、建築家M稽古開始、大田神社にて

・劇研アクターズラボ公演クラス、練習用テキストでの稽古第5回。
みんな自主練を通してすこしずつ仲よくなってきたみたいで、嬉しい限りです。
こういうなんとなく出来上がってくるまとまりっていいですね。
しかもそれが練習のなかで出来上がっているわけですからなおさらです。
練習用テキストでの稽古は5月いっぱいで終わる予定でしたが、
進行具合をみて延長を決定しました。
みんなとても熱心だし、大切な問題に気づきはじめたところだし、
この様子ならたくさんのことにうっすら触れるよりも、
ひとつのことを時間をかけてやるほうを
重視したほうがいいかなと思ってのことです。
ひとつのお芝居を仕上げるってとても手間がかかるなと、
でもってその手間が楽しめることが大切なんだなと、
私もたいへん勉強になるのです。

・京都舞台芸術協会プロデュース公演『建築家M』の稽古も
先日本格的にスタートしました。
こちらの稽古の詳しい模様は5月末ごろより特設サイトのブログで
随時ご報告していく予定です。
またいままでと違ったプロセスではじめてみていますがさてどうなりますやら。
手探りでのろのろ進んでいこうと思います。

・上賀茂神社のごく近くにある大田神社に
紫のカキツバタがまとまって咲く場所がありまして
先日ちょうど満開状態のところへ通りがかったので撮影。
京都は都会なのに、ふっとはずれたところに
こうした不思議スポットがあるのがおもしろいです。
観光客もたくさんいらっしゃってまして、
おじさまやおばさま方がカキツバタとアヤメとショウブ、
いったいどう違うねん論争を繰り広げておられました。
偶然出会った地元の女性が、溝をのぞきながら
かえるの卵を探していた私に声をかけてくださいまして、
その流れで神社の裏手にある小径まで案内してくれたので
思わぬプチ山登りも体験してきました。
真っ昼間なのにやけに静かで、
山の入り口ちかくには謎の祠があったりなんかして、
これまた不思議なところでした。


きのうのラボ、きょうはそれだけ

・練習用テキストでの稽古、第4回。
自主練をはさんで週1で様子をみているわけですが
どのチームも確実に進歩していることが感じられました。
練習を繰り返すことでせりふがなじんできて、
そのことによって身体的にも精神的にも余裕がうまれ、
表現したいと本人が思っていることに
エネルギーを注ぐ余地が少しずつ増えていっています。
今日みんなに伝えたことで自分も心にとめておきたいのは
そう簡単にわかるわけはないし、できるわけもないということ。
そもそもどういう風に演技したらいいかに正解はないし、
こういう風にしようと舞台に立ってみても思った通りに体が動かないし、
たとえ自分の思った通りに演技できたとしても
毎回予想外のアクションをしてくる共演者という存在があって、
そこに細かく反応していかないと芝居にはなっていきません。
これをやっておけばオッケーというものが存在しない、
手探りだらけの途方もない作業だと思います。
私のほうも、こういうときどう接するのが良いか毎回悩みます。
改善の提案がないわけじゃないけど、それが個性を殺してしまわないか、
とか、一見違うようにみえるもののなかにもなんかあるんじゃないか、とか、
考えていくとキリがなくて、
自分の演技を考える以上に怖ろしく難しい作業だと感じています。
時間も非常に限られているし、
ことばをかけることで悪くなることだって頻繁にあります。
安易な結論を出して押しつけてしまわないように気をつけなければいけません。
しかしきょう、発表後に自分の演技を振り返ったみんなのことばを聞いて
相変わらずの熱心さと冷静さには驚くばかりでした。
メーリングリストに流れてくる報告内容も毎度グレードアップしてます。
これがあるから私も前向きに悩むことができるのかもしれません。

・毎回ここらへんに小話を入れているけど、きょうはこれだけで終わってみよう。

きのうのラボ、『建築家M』公式サイトオープン、稽古場ブログとは…?

・きのうは、練習用テキストを使っての稽古第3回。
ゴールデンウィークの谷間であるにもかかわらず、
ほとんどのメンバーが出席してくれてなんだか嬉しかった。
少しだけ話し合いの末、各チームで発表。
自主練習をやってきた!という成果が明白なチームもあったし、
自主練習がムリな人も自分なりに演技を考えてきていました。
終了後の意見交換でも、
演劇経験のない人が多いにもかかわらず、
みなさんとても正確に自分の現状を捉えていてびっくりしました。
みながらメモったことの半分は、言わずにすんだくらいです。
これまでやってきた即興の成果ももしかしたらあるかもしれないし、
演じ手の「あれ・・?」っていう感覚が、
経験の有無に関わらず正確に備わっているということなのかもしれません。
セリフを覚えたばかりでまだまだこれからが面白いところになるわけですが
来週にはどんな風になっているやら、それはそれは楽しみです。

・京都舞台芸術協会プロデュース公演『建築家M』の公式サイトがオープンしました。
こういうとき、やはり「オープンしました!」とか
「オープンしました(^_^)v」とか「オープンしました」といった感じで
やるのがいいんでしょうか。
ちょっと自分的に照れたので、やめてみました。
それはさておき、こちらのサイトでは企画についての紹介、
チケット情報、演出家・出演者情報など基本的な情報だけでなく、
5月末からスタートする「稽古場ブログ」で逐一、
作品づくりの進行状況をお伝えしていく予定となっております。
5月末からは頻繁に更新されますので、ぜひのぞいてやってください。

・というわけで、5月末からは『建築家M』の「稽古場ブログ」がスタートします。
「稽古場ブログ」とは、その名の通り演劇作品を制作する稽古場のようすを
ご覧いただいている皆さんにお伝えするブログです。
料理でいえば台所のようすを公開するような、
スポーツでいえば練習のようすを公開するような、
会社でいえば事務所や工場のようすを公開するような、
学校のテストでいえば勉強のようすを公開するような、
愛の告白でいえば言葉を選んでいるところを公開するような、
そういった感じでしょうか。
べつの言い方をすれば「メイキング」ですね。
しかも作品発表後の「メイキング」でなく、発表前の「メイキング」。
以前ルドルフ公演でも稽古場ブログをやってみたことはあるのですが、
こういうものができました、という結果が出る前に過程を公開するのは
ぶっちゃけ恥ずかしい気持ちもあります。ええ。
だから、なんだそりゃブログになってしまった気がします。
そして今回も何を書けばいいか、けっこう悩んでいます。
ご覧になるみなさんは、「稽古場ブログ」に対して
どんなご意見・ご感想をお持ちでしょうか。
「稽古場ブログ読む派」「読まない派」とか、
「こんなんだったら読める」とか「こういうの好かん」とか、
「その存在をはじめて知った」とか。
なにかご意見ありましたらぜひ教えてください。

きのうのラボ、そしておらには世の中がわからねえだの巻

・きのうは、練習用台本をつかっての第2回目。
最初に、全編通して呼んでみた印象を話しあって、
そのあと動きつつの稽古。
同じテキストでも人によって感じかた、表現のしかたが
まったく違うのがとてもおもしろかったです。
テキストをもとに、タイミングや距離や角度や
声や目線やらなにやらをちまちまちまちま考えていくのは
難しいけどとても楽しい作業だと私自身は思っていますので、
ゲーム感覚でちょっとずつ楽しんでもらえたら嬉しいです。

・最近、私には私の見えるもの、
というか見たいものしか見えないんだなと、
改めて考えればあたりまえのことを実感として感じています。
おんなじお皿をみていてもそれがほかのひとの脳内で
おんなじお皿に見えてるかどうかすらぜんぜんわからないし、
そう思うと他人のことで理解できることなんてほとんどない気がします。
なんだったら自分のことすらさっぱりわかりませんね。
それは人間の感覚が不完全である以上どうしようもないことなので、
別に絶望しているわけではなく事実としてそうなんだな、
とただ思っているだけですが。
世の中には自分の感覚で捉えられない部分のほうが
捉えられる部分よりもずっと多い。
そう思うと自分のたいしたことなさが
とてつもなくあたりまえだと思えてきてかなり楽になるわけで。
たいしたことはありませんが、それなりに生きていこうと思います。
なんか思わぬ暗い文章みたいになってしまいましたが、
別に絶望もしてないし落ち込んでもおらず、
むしろとても良いことに気がついたと思っています。

きょうのアクターズラボ、クルミうめー、朗読の会

・きょうから、グループに分かれて練習用台本での稽古。
やっと、自主練をしてもらえる素材を提供できました。
きょうはいきなり台本を渡していきなりやってもらったのでちょっと無茶でしたが、
次回からはセリフも覚えてもらいながらもうちょっと詳しく稽古していく予定。
セリフがきたことで、なんとなくみんながわくわくしてるように見えたのは
たぶん錯覚じゃないと思います。
そんな様子をみているだけで私もなんとなくうれしくなりました。
そしてきょうウォーミングアップがてらにやったゲームは
思いつきでやったにしては随分おもしろかったので、
またやりたいゲームリストに追加。

・ファミリーマートで手に入れた無印良品の
「素のままクルミ」を食べながらこのブログを書いてます。
名前のとおり、クルミを素のままローストしたおやつ。渋いけどうめー。

・先日、広田ゆうみさんの朗読の会に行ってまいりました。
内容は、別役実さんの童話集から5編。
私は本を読むのがおそろしくのろいので
朗読はたいていついていけなくなるんですが
(本を読むときも何回もページを戻しながらでないとムリ)、
今回はひとつひとつが短かったので集中しやすくて、
ゆうみさんのことばが心地よくて、
そして別役実さんの文章があまりに美しくて聞き入ってしまいました。
どれも面白かったですが、特に印象に残ったのは「おさかなの手紙」。
とある島に住むおばあさんのもとに、
遠くの島にいる息子から黄金のおさかなの手紙が届く。
文字が読めない、書けない母のために、
息子はおさかなに母へのことばを覚えさせた、
で、おばあさんも息子への返事をおさかなに託した、
とかそんな感じだったと思います。たぶん。
ほとんどそれだけなんですけど、
描写のひとつひとつが美しいのなんのでして。
ふるまわれたあったかいお茶をのみつつ、
安くておいしいパンを食べつつ、癒し空間で豊かな時間を過ごしました。
おとなになるって楽しいなー。自分がおとなかどうか知らんけど。


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